本記事では、先日AI Picasso社から新しく無償公開されたイラスト生成AI、Emiを紹介します。
Emiの特徴
EmiはアニメやマンガのようなAIアート生成に特化した商用利用が可能な画像生成AIです。
また、大きな特徴として追加学習において無断転載画像を学習していないため権利がクリアです。
どんなイラストが生成できる?
Emiは以下から利用が可能です。
Emiは前でも述べた通り、アニメやマンガのようなAIアートの生成に特化しているので人物の生成を得意としています。
人物を生成する場合には、人数、性別、髪の色、服装などの詳細をプロンプト(呪文)で指定して生成することができます。
プロンプト例:1girl++, cool+, smile–, colorful long hair, colorful eyes, stars, night, pastel color, transparent+
上記のプロンプト例のように、英単語をカンマ区切りで指定します。画面右に設定項目がありますが、特にいじらなくても「Generate」をクリックすれば数十秒で画像が生成されます。
「+」は英単語の後ろにつけるか英単語を()で囲むことで効果を強めることができます。「-」をつけるか[]で囲むことで効果を弱めることができます。
また、確実にアニメ調のイラストを出したいときは、「anime artwork」 「anime style」を先頭に配置するといいです。先頭にある英単語ほど優先されます。
「transparent」という言葉を入れると、最近の画風になります。
出力イメージの向上方法については以下に詳しく記載されています。
さらに、AIに「画像内に描写したくない要素」をNegative promptに指定することもできます。
例えば、リアルな画風を描写したくない場合はNegative promptにphoto、realismを指定すればいいです。
プロンプト例:(embedding:unaestheticXLv31:0.5), photo, deformed, realism, disfigured, low contrast, bad hand
その他の設定項目
Portrait:縦向き、Landscape:横向き、Square:正方形
Guidance scale:生成画像がどの程度プロンプト指示を受け取るかを調整するためのパラメータ
Steps:ノイズ除去の回数
Seed:乱数値。値を固定することで同じ絵柄を再現することができる
まとめ
アニメ、マンガのようなAIアート生成に特化したクリーンな画像生成AI、Emiの概要と使い方を簡単に紹介しました。
AIイラスト生成サービスは作者が利用の許可をしていない画像を学習しているケースがあり権利関係がグレーなものが多いのですが、Emiはその辺の心配がないので良いですね。
安心してAIイラストを生成して商用利用したい方には重宝すると思うのでぜひ利用してみてください。
コメント