Excelはビジネスパーソンにとって欠かせないツールの1つです。
データの入力や分析、レポートの作成などさまざまな場面で活用されています。
そんなExcelでマクロ(Excel VBA)を組める人は会社では重宝されるのでしょうか?それとも、されないのでしょうか?
結論、これからExcel VBAを勉強しようと考えている人にお伝えしたいことは、マクロは誰にも見せびらかさないことがおすすめということです。
つまり、会社には重宝されない方が良いということですね。
以下で詳しくご説明します。
僕は某大手メーカーの非IT部門で働いてます。
マクロを見せびらかすべきでない理由
マクロを使えることを周りに知られるべきでない理由は以下のとおりです。
周囲の嫉妬や妬みを買う可能性がある
Excelのマクロは、繰り返し行う作業を自動化することで業務の効率化につながるスキルです。
そのため、マクロを組める人は他の社員から嫉妬や妬みを買う可能性があります。
特に年配の社員は自動化という行為自体に偏見がある傾向があります。
せっせと全て手作業で業務をこなしている人から見ると、マクロを組める人が目立つことで不快感や不満を感じてしまうかもしれません。
新しい仕事を振られる可能性がある
マクロで業務を自動化したということが周囲に知られると、手が空いていると思われて新しい仕事を振られる可能性が高くなります。
せっかくめんどくさい仕事を効率化したのに新しい仕事を振られたら本末転倒ですよね。
仕事を楽に終わらせていることを悟られない方が得なのです。
セキュリティ上の問題が生じる可能性がある
マクロはプログラムであるため、セキュリティ上の問題が生じる可能性があります。
例えば、マクロに不正なコードが含まれているとコンピューターウイルスに感染したり、個人情報が漏洩したりする可能性があります。
そのため、マクロを会社で使用する場合はセキュリティ対策を十分に講じる必要があります。
他の人がマクロを不正に実行してファイルがぐちゃぐちゃになったということも避けたいところですね。
マクロを会社で活用する際は、周囲への影響やセキュリティ対策を十分に講じるようにしましょう。
Excel VBAを勉強するメリット
上記でご説明したように、周りに評価されるために勉強するのはおすすめしませんが、個人の範囲で使う分には大きなメリットがあります。
私も入社1年目でExcel VBAを勉強しましたが、めんどくさい業務を与えられた時に楽ができる方法としてずっと使えるスキルとなっており、勉強してよかったと感じております。
以下に具体的なメリットをご説明します。
単純な業務を効率化できる
繰り返し行う作業を自動化することで業務の効率化を図ることができます。
効率化して空いた時間で他の業務ができるので、毎日定時帰りも夢じゃありません。
また、Excelにはプログラミング知識不要で作業を自動的にマクロ化できる「マクロの記録」という機能がありますが、こちらは簡単な代わりに柔軟性がありません。
Excel VBAを勉強しておくと複雑な処理が必要な場合などに柔軟に対応することができるようになります。
スキルとして評価される
Excelのマクロはプログラミングの基礎的な知識が必要です。そのため、マクロを組める人はプログラミングスキルを身につけた人として評価されます。
基本情報技術者試験ではExcel VBAのような言語の問題が出題されており、立派な情報系スキルと言えるでしょう。
プログラミングスキルはビジネスのあらゆる場面で求められるスキルです。
そのため、マクロを組める人は転職などで有利になります。
社内では目立つべきではないですが、転職活動の際にはアピールしていきましょう。
もちろん、マクロを組めるだけでは必ずしも重宝されるわけではありません。
マクロを組むためのスキルだけでなく以下のようなスキルも必要です。
- Excelの基礎知識を理解している
マクロを組むためにはExcelの基礎知識を理解していることが必要です。
具体的には、関数やデータの入力・編集方法などを理解しておく必要があります。
- 業務を理解している
マクロを組むためには業務を理解していることも重要です。
業務を理解することでマクロを組む際に必要な機能を把握することができます。
- 問題解決能力がある
マクロを組む際にはさまざまな問題に直面することがあります。
そのため、問題解決能力を身につけておくことが重要です。
これらのスキルを身につけておけば、Excelのマクロを組める人は、より重宝されるでしょう。
プログラミングに抵抗がなくなる
Excel VBAは開発環境の導入などが必要ないので手軽に始めることができます。
初心者の場合はプログラミング環境の導入が難しいことで挫折してしまうことが多いので、そういった壁を除ける点で初心者にこそおすすめしたいと思います。
また、前で説明したようにプログラミングの基礎的な知識が必要になるので、学習することでほとんどのプログラミング言語に共通する構文であるIf文やFor文などを習得できます。
また、使っていくとわかるのですが、VBAという言語は古いので不便な点があったり、標準エディタ(VBE)が使いにくい等かなり難点があります。
こういうことを経験してから別の言語やエディタを触った時に感動を覚えますよ。
僕は趣味のゲーム制作でC#を触ってますがVBAと比べてめちゃくちゃ便利ですし、エディタのVSCodeはめちゃくちゃ使いやすいです。
VBAを一度経験することでプログラミング自体に抵抗がなくなるのはメリットだと思います。
Excel VBAを学ぶ方法
Excel VBAを学ぶ方法は以下があります。
ネット
Excel VBAの情報はネットにいくらでもあるので、無料で学ぶことが可能です。
ただし、最初のうちは「何がわからないのかわからない状態」だと思うので、自分で目的の処理が書いているサイトを探すことが難しいかもしれません。
そのため、最初は入門書や講座動画などで基礎の基礎から学ぶことをおすすめします。
書籍
Excel VBAの書籍も多く存在します。
プログラミング初心者や社会人になりたての方はできるだけやさしい内容の入門書を選択しましょう。
公式から第1章が無料公開されているのでご参考ください。
プログラミングスクール
プログラミングスクールによる学習も効果的です。
最近はオンラインのスクールも増えており、YouTube講座とは違ってわからないことがあれば担当の講師に気軽に質問ができるというメリットがあります。
AI
ChatGPTやBardなどAIチャットサービスに質問をして代わりにプログラミングをしてもらうということも最近では可能になりました。
ネットに情報が多いので回答の精度も高いですが、初心者の場合は質問の仕方が難しくうまく伝えられないことが多いと思います。
自分がどのような処理をしたいかを適切に言語化する必要があるので、ある程度の経験が必要となるでしょう。
まとめ
Excel VBAは楽をしたいビジネスパーソンにとって身につけておきたいスキルの1つです。
ぜひ、この機会にExcel VBAを学んで「能ある鷹は爪を隠す」を実践してみてください。
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