僕は前職ではとあるメーカーで品質関係の仕事をしていました。
今は色々と品質問題とかで騒がれることも多いですから企業の信頼維持には重要な仕事ですね。

品質不正、ダメ絶対!
そういう背景もあって今「QC検定」という資格に注目が集まっており、受検者数も年々増加傾向で製造業での知名度も上がっています。
「QC」というのは「Quality Control」の略で品質管理のことです。日本語では品質管理検定と呼びます。
企業によっては昇進の条件になっていたり、転職の歓迎条件になっていたりするので持っていて損のない資格だと思います。
2021年にQC検定3級を、2022年に2級を受験して両方とも無事合格できたので、受けた感想と使ってみて良かった参考書を紹介します。
QC検定ってどんな試験?
QC検定は品質管理に関する総合的な知識を問われる試験です。

試験は4級、3級の場合は随時申し込み可能で、2級と1級の場合は年2回(3月と9月)に実施されます。
| 試験方式 | 4級、3級:コンピューター試験(CBT) 2級:マークシート 1級:マークシート(一次試験)+論述(二次試験) |
| 合格基準 | 4級:総合得点おおむね70%以上の正答率 3級:手法分野・実践分野おおむね50%以上、総合得点おおむね70%以上の正答率 2級:手法分野・実践分野おおむね50%以上、総合得点おおむね70%以上の正答率 1級:手法分野・実践分野おおむね50%以上、総合得点おおむね70%以上の正答率、 論述(二次試験)の得点おおむね70%以上 |
それぞれの対象となる方々は主に以下のとおりです。
| 1級 | 品質管理に関する高い専門性や指導力を求められるレベル |
| 2級 | 統計的手法を活用し、問題解決や改善活動をリーダー的役割で実施するレベル |
| 3級 | 品質管理の基本的な知識を理解し、QC七つ道具などを用いて職場の問題を解決するレベル |
| 4級 | 社会人としての基礎的素養や品質管理に関する用語の知識を有するレベル |
社会人の方であれば3級から受けるのが良いでしょう。
僕もまず3級から受けました。業務の経験が少しあり、3級は合格率が50%くらいなので少し頑張れば取れるかなと思ったからです。
3級を受けてみたよ
合格率50%とはいえ、3級でも試験範囲は結構広く、適当に勉強してたら普通に落ちそうな難易度でした。
でも3級ではあんまり計算とかはなくて、用語や品質手法とかを理解・暗記しておけばいいので文系の人でも全然大丈夫。
ちなみに3級の出題範囲は以下から確認できます。
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/qc/md_4609.pdf
ズラーっと書かれてますが、これだけ見ても何を勉強すれば良いのかわからないのでまず参考書を買いましょう。
おすすめ参考書:この一冊で合格!QC検定3級 集中テキスト&問題集
使ってみて良かったテキストは「この一冊で合格!QC検定3級 集中テキスト&問題集」です。
これは口コミで評判が良かったので買いましたが、内容がわかりやすくまとまっており買って良かったです。
試験範囲は網羅できているのでしっかり勉強すれば合格は十分可能かと。
ただ、問題集も収録されているとはいえ試験形式にはちゃんと慣れておいた方がいいので過去問はやっておいたほうがいいでしょう。

著者には申し訳ないけど一冊で合格は流石にきちい
おすすめ問題集:過去問題で学ぶQC検定3級
問題集は「過去問題で学ぶQC検定3級」を用いました。
模擬テストではなく過去に出題された実際の問題が収録されているので、これを十分やりこめば試験本番も怖くないです。
解説もとてもわかりやすく良い問題集なのですが、如何せん字が小さい。
このせいで離脱した人もいそう。コンパクトサイズなのは助かるけど大きい版も用意してあげてほしい。

長時間見てると目がしょぼしょぼしてくるのが欠点。
おすすめ問題集:CBT対応版 模擬問題で学ぶQC検定3級
2025年9月から3級はCBT試験に移行したのでそれに合わせてCBT対応版の過去問集が発売されました。
単純にページ数だけで見ると「過去問題で学ぶQC検定3級」の半分ほどなので演習量は少なくなりますが、CBT試験の出題形式を確認しておきたいという方はこちらも確認しておくと良いでしょう。
おすすめ試験勉強方法
3級に関しては2ヶ月間仕事終わりに毎日2時間勉強するって感じで勉強しました。
後半はだいぶ余裕出てきてたのでサボったりしましたけど、そんな感じでも受かったので勉強期間としては2ヶ月くらいを確保していれば問題ないと思います。
勉強の流れとしては1ヶ月は参考書を読み込んで、その後はひたすら問題集を解くといった感じです。
そんなに問題集のボリュームがあるという訳でもないので、1ヶ月くらいを確保してたら割と余裕が生まれます。
本番も特に焦ることなく、勉強の成果を出せたかなと思います。
結論、3級は暗記を中心として真面目に勉強していたら受かります。
2級も受けてみたよ
3級に合格した勢いで今年9月に2級にも挑戦してみました。
2級の勉強は割と地獄だった思い出です。
まず、2級の難易度ですが合格率は30%以下くらいでやや難しいくらいだと思います。
でも3級合格者が大体受験していると思うのでそう思うと合格率が低いように思いますね。
2級の出題範囲は以下です。
3級と比べて手法の範囲がマシマシになっているのがわかるかと思います。
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/qc/md_4608.pdf
そして何が特に難しいかというと統計学の知識が必要になるというところですかね。
僕は統計学をまともに勉強してこなかった理系なので大変苦労しました。
それと良い参考書が少ない。これも辛い。
参考書選びからなかなか苦労したので、これから2級を受けようとしている方は参考にしてみてください。
おすすめ参考書:QC検定受検テキスト2級

2級に関しては2冊参考書を買ったのですが、良かったのは「QC検定受検テキスト2級」でした。
この本は値段が定価4千円くらいして他の参考書より少し高いので買うのを躊躇してたんですが、絶対これを買った方が良いです。
他の参考書では理解出来なかったことがちゃんと説明されてたので、良い参考書はお金をかけても買うべきということがわかりました。
試験範囲を網羅できているかと言われると微妙なところもありますが(ISO規格など)、これ一冊をしっかりやりこめば受かる可能性が十分にあります。

結構内容詰まってる上にページ数あるから読み応えあるよ。
参考書で基礎を学んだら3級と同様に問題集をしっかりやり込みましょう。
おすすめ問題集:過去問題で学ぶQC検定2級
3級と同じシリーズのやつ。もうこれしかない。
3級の受験勉強をしていれば、字が小さいのには流石に慣れていると思うので気合いでやりましょう。
これも解説がわかりやすいので、上記の参考書と合わせて使えば理解度は深まりまくりです。

目薬も必須やね。
おすすめ試験勉強方法
2級は統計の勉強もなかなかに辛いのですが、実は暗記でなんとかなる部分も大きいです。
試験は計算問題もそこそこ出題されますが、参考書の内容と統計の公式を全て暗記できていれば体感8割取れます。それくらい暗記です。統計を真正面から勉強しようとするとしんどいので割り切って暗記しまくりましょう。
僕は用語・公式シートを自分で作成して毎日見てました。
頻出の公式を脳に焼き付けることが必勝法です。
暗記である程度なんとかなるとはいえ、なんとなく理屈はわかっておく方が定着はしやすいのでYouTubeなど動画教材を参考にするといいでしょう。
「ヨビノリ」さんの動画とかわかりやすかったです。
また、試験期間はQC検定3級を持っている方でも最低3ヶ月くらいは欲しいです。
どこかできっと勉強が嫌になるタイミングか来るはずなので期間は余裕を持って設定しましょう。
という感じで、結構精神的にやられてしまった試験ですが先日合格証が届いたのでホッとしました。
こんだけ対策しても訳のわからない問題が出たりしますが、他の問題を暗記で殴ればOKです。

受かったらすごい解放感だぞ。
終わりに
そのうち機会があれば1級に挑戦したいと思います。
ちなみに前職ではこの資格を取ったからといって給料が上がるとかそういうのはなかったですが、転職活動をしていると品質管理のポジションの求人でQC検定2級程度の知識が歓迎条件になっている企業もちらほら見かけたので、持っておくことで他の人と差をつけられる可能性はそこそこありそうです。
みなさんも品質管理に興味があればぜひ受験してみてください。



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