ゲームを作りたいけど、どのゲームエンジンを選べばいいかわからない…。
そんな初心者の方に向けて、ゲームエンジンの選び方をわかりやすく解説します!
ゲームエンジンとは、ゲームを作るためのツールや機能がまとめられたソフトウェアのことです。プログラムの知識がなくても直感的にゲームを作れるものもあり、初心者でも安心して使えます。
ゲームはゲームエンジンなしでも作ることができますが、使わない場合はちょっとしたことの実装に時間がかかることが多いです。ゲームエンジンにはゲームを作るうえで必要な機能が最初から用意されているので開発の効率面で大きなメリットがあります。
この記事では、主要なゲームエンジンを紹介しながらあなたに合ったエンジンを選ぶ方法を解説していきます。
1. ゲームエンジンを選ぶ前に考えるべきポイント
ゲームエンジンを選ぶ際に、以下のポイントを意識しましょう。
① 作りたいゲームの種類
どんなゲームを作りたいかによって、適したゲームエンジンが変わります。
- 2Dゲーム → 軽量でシンプルなエンジンがおすすめ。
- 3Dゲーム → 高度なグラフィック機能を持つエンジンが必要。
- スマホゲーム → iOSやAndroidに対応しているか確認。
- PC・コンソール向け → 高性能なエンジンが適している。
② プログラミングの経験
- 未経験・初心者 → ビジュアルスクリプト(コードを書かずに開発できる)機能があるものを選ぶ。
- ある程度の知識あり → コーディングに対応したエンジンで自由度を上げる。
今はChatGPTなど生成AIにプログラミングを頼ることができるので、プログラミングのハードルは低くなっています!
③ 予算・ライセンス
ゲームエンジンには無料のものもあれば、有料のものもあります。
- 無料で始めたい → 無料版があるエンジンを選ぶ。
- 商用利用を考えている → 収益化に制限がないか確認。
これらを踏まえて、おすすめのゲームエンジンを紹介します。
2. 初心者におすすめのゲームエンジン4選

自分が考えるおすすめのゲームエンジンを4つ紹介します。
① Unity(ユニティ)
【特徴】
- 2D・3Dどちらにも対応。
- 無料で使える(収益が一定額を超えると有料プランが必要)。
- C#でのプログラミングが必要だが、初心者向けの教材が豊富。
- スマホ・PC・コンソール・VRなど幅広いプラットフォームに対応。
【おすすめの人】
- ゲーム開発初心者。
- 2D・3D幅広いゲームを作りたい人。
- スマホ向けのゲームを作りたい人。
- 多くの学習リソースを活用したい人。
私はスマホ向けのゲームをメインに制作したかったのでUnityでゲーム制作をしています。
PCゲーム(Steam)に比べてスマホゲームはストアリリースのハードルが低いので、そういった面でも挫折しづらいUnityが初心者にはおすすめと思います。
Unityで作られているゲームはポケモンGO、スーパーマリオラン、原神など。その他、App StoreやGoogle Playに並んでいる多くのゲームもUnity製です。起動時にUnityと出るのでわかりやすいですね。
【おすすめ書籍】
私はこの書籍から始めました。わかりやすくて挫折しにくい内容になっています。
② Unreal Engine(アンリアルエンジン)
【特徴】
- 高品質な3Dグラフィックに強い。
- ブループリント機能でプログラムなしでも開発可能。
- 無料で利用可能(収益が一定額を超えるとロイヤリティが発生)。
- PC・コンソールゲーム向き。
【おすすめの人】
- 3Dゲームを作りたい人。
- プログラミングに自信がない人。
- 高品質なグラフィックを実現したい人。
Unreal EngineもUnityと並んでよく使われているゲームエンジンです。3Dグラフィックに強いので、PC向けにリアルなゲームを作りたい方におすすめです。
Unreal Engineで作られているゲームはFortnite、ストリートファイターV、8番出口など。Steamで売られているゲームにはUnreal Engine製が多いイメージです。
③ Godot(ゴドー)
【特徴】
- オープンソースで完全無料。
- 2Dゲーム開発に強い。
- GDScriptというPython風のシンプルなスクリプト言語を採用。
- 軽量で動作が軽い。
【おすすめの人】
- 完全無料でゲーム開発をしたい人。
- 2Dゲームを作りたい人。
- 軽量なエンジンを求める人。
3Dやスマホ向けにも開発ができて完全無料なので、過去にUnityが有料化しそうだったときにこちらに移行しようかなと思ってました。情報がUnityやUnreal Engineに比べて少ないので学習は苦労するかもしれませんが、動作も軽快なので興味がある方はこちらもおすすめです。
Godotで作られたゲームはUnityやUnreal Engineと比べるとまだまだ少ないです。海外の方では人気みたいなので、完成像のイメージを掴みたい場合は調べてみてください。
④ RPG Maker
【特徴】
- コーディング不要でRPGを作成可能。
- キャラクターやマップを簡単に作成できる。
- すぐにゲームを作れるが、自由度は低め。
【おすすめの人】
- RPGを作りたい人。
- プログラミングなしでゲーム開発を体験したい人。
- 簡単にゲームを作りたい人。
こちらはRPGを作りたい方におすすめです。最近RPGツクールからRPG Makerという呼称に統一されたみたいですね。
UnityなどでRPGを作ろうとすると戦闘システムやアイテム管理などの実装を一からしないといけないですが、RPGツクールではそのへんのシステムは実装済みなのでハードルが非常に低いです。
色々種類がありますが、一部の特徴比較を行っていますのでこちらもご参考ください。
3. 比較表
項目 | Unity | Unreal Engine | Godot | RPG Maker |
対象 | 幅広いジャンルのゲーム開発向け | 高品質な3Dゲーム開発向け | 2D/3Dの軽量ゲーム開発向け | 2DのRPG特化 |
使用言語 | C# | C++ | GDScript | Ruby |
2D対応 | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
3D対応 | ◎ | ◎ | ○ | ✕ |
プログラミング難易度 | 中級者向け | 上級者向け | やや中級者向け | 初心者向け |
ライセンス・料金 | 無料(収益10万ドル超で課金) | 無料(100万ドル超で5%ロイヤリティ) | 完全無料(MITライセンス) | 買い切り(MZは約10,000円) |
対応プラットフォーム | PC / モバイル / コンソール / Web | PC / モバイル / コンソール | PC / モバイル / Web | PC / モバイル(ツールによる) |
アセットストア | ◎ 豊富なアセットが利用可能 | ◎ ハイクオリティなアセット | ○ 数は少なめ | ○ 素材は多いが公式ストアは限定 |
学習コスト | ○ やや高め | ✕ 高い | ○ やや高め | ◎ 非常に低い |
日本語対応 | ◎ 完全対応 | ○ 部分対応 | ◎ ほぼ対応 | ◎ 完全対応 |
4. ゲームエンジンを選ぶ際の注意点
ゲームエンジンを選ぶ際には、以下のポイントにも注意しましょう。
- 学習コスト
- UnityやUnreal Engineは機能が豊富な分、学習に時間がかかる。
- RPG Makerは簡単だが、できることに制限がある。
- 対応プラットフォーム
- 作ったゲームをどこで公開したいかを考える。
- スマホ向けならUnity、PC向けならUnreal Engineなど。
- 将来の拡張性
- 簡単なゲームから本格的なゲームにステップアップできるか?
- UnityやUnreal Engineは長く使える。
5. まとめ:あなたに合ったゲームエンジンを選ぼう!
初心者がゲームエンジンを選ぶ際のポイントをまとめると、
- プログラミング初心者なら → Unity、RPG Maker
- 2Dゲームを作りたいなら → Unity、Godot
- 3Dゲームを作りたいなら → Unity、Unreal Engine
- 無料で始めたいなら → Godot、Unity、Unreal Engine
上記を参考にして自分に合ったゲームエンジンを選び、ゲーム開発を楽しんでください!
「とりあえず試してみる!」ことがゲーム開発の第一歩です。ぜひ気になるエンジンを触ってみましょう!
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