ゲーム制作を始めたいけれど、何から手をつけていいかわからない…。
そんな初心者の方に向けて、ゲーム開発の基本的な流れを解説します。
ゲーム制作は「企画」「設計」「開発」「テスト」「公開」の5つのステップに分けられます。
それぞれのステップで重要なポイントを押さえながら、スムーズに開発を進める方法を見ていきましょう。
1. 企画(アイデア出し・コンセプト設計)

ゲーム開発の第一歩は「企画」です。ここで、どんなゲームを作るのかを決めます。
① ゲームのアイデアを考える
まず、どんなジャンルのゲームを作りたいのか考えましょう。アクション、RPG、パズル、シミュレーションなど、方向性を決めることで開発の指針が立ちます。
考えるポイント:
- どんな体験をプレイヤーに提供したいか?
- 既存のゲームと差別化できるポイントは?
- 自分が楽しめるゲームになっているか?←重要
初心者の方であれば、まずは短期間で簡単に作れそうなゲームを考えてみましょう。
オンライン対戦、RPG、オープンワールドなどのゲームは難易度が高くなりますので、地道に力をつけてから取り組むのがおすすめです。
あとは自分が楽しめるゲームになっているかも重要です。ゲーム制作はそれなりに時間がかかりますので、モチベーションの維持ができるように自分が楽しめるゲームを考えましょう!
② ゲームの基本仕様を決める
アイデアが決まったら、ゲームの仕様を具体的に考えます。
- プレイヤーの目的: どのようにゲームを進め、どんなゴールがあるのか。
- ゲームのルール: どんな操作でキャラクターを動かし、どのようなアクションができるのか。
- ゲームの雰囲気: ドット絵?リアルな3D?どんなビジュアルや音楽を使うのか。
この時点では完璧な仕様じゃなくてもいいので、ノートなどに案を書いてみましょう!
2. 設計(システム・アート・サウンドの計画)

企画が固まったら、具体的な設計に入ります。
① ゲームのシステム設計
どのようなプログラムでゲームを動かすのかを考えます。
- 使用するゲームエンジン(Unity、Unreal Engine など)
- キャラクターやオブジェクトの動き(プレイヤーの移動、敵のAIなど)
- UIデザイン(ボタン配置、スコア表示など)
- プラットフォーム(PC、iOS、Androidなど)
私はUnityで開発していますが、ツールは手段に過ぎないので何でも大丈夫です。
また、UIデザインはこの時点ではざっくりで大丈夫です。この後の開発の段階で大きく雰囲気が変わる可能性が高いためです。
② アートとサウンドの計画
- アート: 2Dまたは3Dでどんなグラフィックを使うのか。
- サウンド: BGM、効果音、ボイスをどうするのか。
この段階でアセット(画像、音楽、エフェクト)を集めたり、自作する準備を始めます。
3. 開発(プログラミング・アセット制作)

設計が終わったら、実際に開発を進めていきます。
アセットとはゲームの制作に必要な素材やデータのことです。
① プログラミング
ゲームエンジンを使って、基本的な動作を実装していきます。
- プレイヤーの操作(移動・ジャンプ・攻撃)
- ゲームルール(スコア計算、敵の出現など)
- UIの動作(メニュー画面、設定画面など)
初心者の方は、まず簡単なプロトタイプ(試作品)を作るのがおすすめです。
今はプログラミングの一部をAIに頼ることも可能なので、ハードルは下がっています(基礎知識は必要です)。
② アセットの制作・導入
- キャラクター・背景: Blenderによる3DモデルやAsepriteによるドット絵作成。
- BGM・効果音: WaveformなどのDAWや無料の音源サイトを活用。
開発の途中で必要なものを作成・導入していきます。
アセットはフリー素材を利用したり、Unity Asset Storeなどから購入することも可能です。
4. テスト(バグ修正・最適化)

ゲームが形になったら動作テストを行い、バグや不具合を修正します。
① バグの発見と修正
- キャラクターが壁をすり抜けてしまう。
- スコアが正しく計算されない。
- ゲームが急に落ちる。
バグのないゲームは作れません。致命的なバグのみ取り除いてあとは都度アップデートで修正対応しましょう。
② 最適化
- 画面のカクつきをなくす(FPS向上)。
- 無駄なコードを削減し、読みやすくする。
- スマホ向けならバッテリー消費を抑える工夫をする。
最適化は上級者向けの内容です。初心者の方は致命的な場合を除いて飛ばして構いません。
5. 公開(リリース・マーケティング)

ゲームが完成したら、公開して遊んでもらいましょう!
① リリース手続き
- PC向け: Steam、itch.io
- スマホ向け: App Store、Google Play
- Web向け: Unity WebGL、HTML5
意外と大変なのがリリースまでの手続き。ここまでくれば楽勝と言いたいところですが、準備や手続きが多くてそれなりに時間がかかります。
はじめてのときは大変かもしれませんが、リリースをする中で慣れていきましょう!
② プロモーション
- SNS(X, Instagram, TikTok)で情報を発信。
- YouTubeやブログで開発過程をシェア。
- ゲーム紹介サイトに投稿。
作ったゲームは基本ストアの中で埋もれてしまいます。
遊んでもらうためにはプロモーションが大事!まずは、SNSアカウントやブログを作成して、自作ゲームを広める土台を作っておきましょう!
まとめ
ゲーム開発は、
- 企画(アイデア出し・仕様決定)
- 設計(システム・アート・サウンドの計画)
- 開発(プログラミング・アセット制作)
- テスト(バグ修正・最適化)
- 公開(リリース・マーケティング)
という流れで進めるとスムーズです。初心者の方は、最初から完璧を目指さず、小さなゲームを作りながらスキルを身につけるのが大切です。
「とりあえず作ってみる!」が何よりの近道なので、ぜひ挑戦してみてください!
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