
ピンクタイツ
助けて たかしくん!
ゲーム制作を始めたいのだけどどんなPCを選べばいいのかわからないの!

たかし
目的によって必要なスペックが変わってくるから一緒に選んでみよう!
本格的にゲーム制作をする場合にはそれなりのスペックのPCが必要になります。
しかし、必要なスペックはどんなゲームを作りたいかによって大きく変わってきます。
「できるだけ安く買いたい」「でも失敗はしたくない」という方は多いと思いますので、そんな方に向けて失敗しないゲーム制作向けPCの選び方を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたに最適なPCが手に入り、ストレスなくゲーム制作ができるようになります。
どんなゲームを作りたい?PC選びの前に考えること

まだ何もわからないよという方でも自分がどんなゲームを作りたいかを考えましょう。
PC選びに重要となるポイントは「想定する規模」「公開したいプラットフォーム」です。
想定する規模
まず、どのような規模やジャンルのゲームを作りたいかを考えてみましょう。
作りたいゲーム | 代表作イメージ | 価格帯の目安 |
---|---|---|
高グラフィックの3Dゲーム | エルデンリング | 20万〜(ハイスペックモデル) |
スマホ向けのアクション3Dゲーム | 原神 | 20万〜(ハイスペックモデル) |
軽量なスマホ向け3Dゲーム | クロッシーロード | 15万〜20万円(ミドルレンジモデル) |
本格的なアクション2Dゲーム | ホロウナイト | 15万〜20万円(ミドルレンジモデル) |
軽量なスマホ向け2Dゲーム | どうぶつタワーバトル | 15万円以下(エントリーモデル) |
PC向け2D RPGゲーム | 青鬼 | 15万円以下(エントリーモデル) |
上に行くほど高いスペックのPCが必要になりますが、それに加えて必要な技術も高くなることにも注意です。
規模やジャンルがはっきりするとそれに必要なソフトがわかってきます。
ここでいうソフトというのは、ゲーム制作のためのゲームエンジン(Unity、Unreal Engineなど)のことですね。
ゲームエンジンについては以下の記事を参考にしてみてください。
ソフトを快適に動かすためのスペックが必要になるので、各ソフトの推奨動作環境を確認しましょう。
例えば、Unityの場合の最低要件は以下の通りです。
最低要件 | Windows | macOS |
---|---|---|
OS | Windows 10 version 21H1 (build 19043) or newer (x64 versions only) | Big Sur 11.0 |
CPU | SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ | SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ (Intel 製プロセッサー) Apple M1 以上(Apple 製シリコンベースプロセッサ) |
GPU | DX10、DX11、DX12 対応のGPU | Metal 対応の Intel と AMD GPU |
上記はあくまで最低要件なため参考程度としてください。
実際に快適にWindows PCでUnityによるゲーム制作をしようとする場合は、以下のスペックは最低でもほしいところです。スマホ向けのカジュアルゲームくらいであれば問題なく作れるスペックです。
- CPU:第11世代以上のCore i5、第4世代以上Ryzen 5
- メモリ:16GB
- GPU:GTX1660 Super
- ストレージ:512GB
なお、Unreal EngineだとUnityよりも高いスペックのPCが必要になります。
逆にGodotやRPG Maker(RPGツクール)の場合はここまでのスペックは必要ありません。
各推奨動作環境を調べてスペックを決定しましょう。
ただし、「自分の可能性を信じて今後本気でゲーム制作をやるんだ」「3Dモデリングや動画編集などもしたい」「ついでに話題のPCゲームもプレイしたい」という方であれば、よりハイスペックのPCを選んでもいいと思います。
公開したいプラットフォーム
作ったゲームをどのプラットフォームに公開したいかを考えましょう。
プラットフォームというのはスマホゲームであればApp Store、Google Playストア、PCゲームであればSteamのことを指します。

アプリを購入したりダウンロードする場所ね
ここで決まるのはPCのOS(オペレーティングシステム)です。
基本的にOSはWindowsでいいのですが、App Store(iPhone)向けにスマホゲームを公開したいという場合はmacOS搭載のPCが必要になるので注意が必要です。
ゲーム制作に必要なPCスペックとは?
PCのスペックで重要となる要素は以下の5つです。
それぞれの役割をしっかり理解しておきましょう。
CPU

CPUはパソコンの頭脳を担います。ゲームのロジック処理(AI、物理演算など)を担当します。
一般的に複雑な処理が多いほど高性能なCPUが必要となります。
ゲーム開発は複雑な処理が多くなりますので必ずチェックしましょう。
メモリ

メモリとは一時的にデータを置いて作業する領域です。メモリが多いとたくさんの作業を同時にできます。
メモリが不足している場合はゲームエンジンやエディターがカクカクするようになるので、十分な容量を確保して置く必要があります。16GB以上、余裕があれば32GB積むことをおすすめします。

パソコンに空きスロットがあれば後から増設可能です
ストレージ
ストレージとはゲームのプロジェクトや画像、ソフトを保存しておく領域です。
SSDとHDDがありますが、最近はSSDがメインで採用されているPCが増えてきましたね。
ゲームに関わるデータはどれもそれなりに大きいので容量は最低でも512GBほしいところです。


後から増設したり外付けできるのでこの中では優先度は低いです。
グラフィックボード

グラフィックボードとは略してグラボ、GPUとも呼ばれます。
画面に映る映像や3Dを描画するパーツで3Dゲームを作ったり遊ぶなら必須です。
高画質・高フレームレートのゲームほど高性能なGPUが必要になります。
OS

OSはオペレーティングシステムの略です。ゲーム制作ソフト(ゲームエンジンなど)を動作させる基盤になります。
スマホでいうとiPhoneのiOSやAndroidみたいなものですね。
ソフトによっては対応していないOSがあるので、使いたいツールがある場合はどのOSに対応しているかを必ず確認しましょう。
初心者向け!おすすめのPCモデル(予算別)

予算別におすすめのPCモデルを紹介します。
個人的にはゲーム制作においてはノートPCよりもデスクトップPCの方が良いと思うので、デスクトップPCのみ対象とします。

ノートPCは持ち運びができるけど割高なので、ここではコスパのいいデスクトップPCを紹介します
今回は僕が現在使っているPCと同じメーカーからおすすめモデルを選んでみました。
FRONTIERというBTOメーカーで国内生産であるため安心感があります。
メーカーにこだわりがある場合は、同程度のスペックのものを選ぶとよいでしょう。
15万円以下(エントリーモデル)

これくらいのスペックがあれば、RPG Maker(RPGツクール)やUnityでの軽量な2Dゲームなら十分制作が可能です。
15万〜20万円(ミドルレンジモデル)

FRONTIER公式ページより2025/4/4時点のセール情報
軽量なスマホ向け3Dゲームや本格的なアクション2Dゲームを制作したい場合であればこれくらいのスペックがほしいです。
iPhone向けにゲームアプリを公開したい場合はこの価格帯のMac miniを購入するとよいでしょう。
20万〜(ハイスペックモデル)

FRONTIER公式ページより2025/4/4時点のセール情報
これくらいのスペックがあればUnreal EngineやUnityでの高画質・ハイクオリティのゲームが作れます。可能であればメモリは64GBに増設したいですね。
ゲーム制作で困ることはないですが、ハイクオリティのゲームを作るにはそれなりの知識と技術が必要なので注意です。
上記は全て2025/4時点で開催されているセールの価格です。
FRONTIERでは週替り、月替りでセールをやっているので、気になるPCがないか定期的にチェックしておきましょう。
僕が購入したPCのレビュー記事もあるのでこちらもぜひご参考ください。
(中級者向け)中古PCの活用
できるだけ予算を抑えたいという場合には中古パソコンを購入するという選択肢もあります。
「中古は心配…」という方もいるかもしれませんが、僕はこれまで2台の中古PCを購入したことがあり、どれも問題なく使えています。
学生時代に使っていた中古のデスクトップPCにいたっては5年以上使えました。

たぶんまだ動きます
ただし、基本的に搭載されているCPUやGPUの世代が古いので見極めが必要になります。
まとめ
今回はPC初心者にもわかりやすいように失敗しないゲーム制作向けPCの選び方を徹底解説しました。
ゲーム制作のための初期投資は大きいものですが、非常に夢のある趣味です。
また、ある程度スペックの高いPCを持っておくことで、イラスト制作や3Dモデリング、動画編集などにも挑戦することができるので可能性を広げるための投資と思えば安いものだと思います。
何か一歩踏み出したいという方は、今回の記事を参考にして思い切って購入してみてください!
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